NANOMEDICA
ファインケミカル研究所

ナノメディカでは自社の研究所で、コンドロイチン硫酸やコラーゲンをはじめとする各種健康機能性素材の研究開発を行っています。

現代の健康食品素材の研究開発は、分子生物学的アプローチを取り入れる必要があります。 すなわち、口から入ったものの吸収性やバイオアベイラビリティ(生物学的利用能)、血液中の挙動、臓器における作用や分解、細胞における遺伝子発現の調節、などきわめて専門的な知識が欠かせません。

私たちは、単なる広告宣伝のイメージではなく、きちんとした科学的根拠のある製品をお届けするために、自らが研究を行っています。

さらに、多くの大学や研究機関との共同研究なども積極的に行い、研究内容のアップデートにも努めています。

始まりは、北海道稚内市。
エイとの出会い。

年齢と共に体内生成の力が衰えるコンドロイチン硫酸が、アンチエイジングに対して注目され始めたのは約10年前です。その頃から北海道ではエイが大量に漁獲されています。

エイはヒレ部分が切り取られて出荷され、地元の郷土料理の素材として市場に並ぶ一方、残った胴体部分はすべて廃棄されていました。

ガンギエイの大きさに驚きました!

年齢と共に体内生成の力が衰えるコンドロイチン硫酸が、アンチエイジングに対して注目され始めたのは約10年前です。その頃から北海道ではエイが大量に漁獲されています。

エイはヒレ部分が切り取られて出荷され、地元の郷土料理の素材として市場に並ぶ一方、残った胴体部分はすべて廃棄されていました。

私たちは、大量に破棄されるエイの頭骨や脊柱などの軟骨から、陸上の動物にはない良質なコンドロイチン硫酸が確保できないかと研究をスタートさせ、北海道立総合研究機構(工業試験場と水産試験場)、北海道大学の研究者たちと集い、研究グループを結成。研究を開始してまもなく、北海道産のエイはコンドロイチン硫酸の資源となることが明らかになりました。

コンドロイチン硫酸は、
体に吸収させなければ
その真価を発揮してくれない。

しかし、すぐに難題にぶつかりました。コンドロイチン硫酸の吸収性です。当時からコンドロイチン硫酸はその効果に期待が高まり続け、飲む「錠剤」や塗布する「クリーム」、点眼薬まで様々な形で登場し続けていました。しかしながら、現在でもコンドロイチン硫酸の有効性に欠かせないのが吸収性です。

人間が持つ体の構造から、腸管や粘膜、皮膚から吸収されにくい。その原因は、コンドロイチン硫酸の分子量にありました。小腸の腸管にしても、経皮吸収にしても、体が受け付けてくれる分子のサイズを、コンドロイチン硫酸は大きく超えていることが判りました。

ヒアルロン酸、プロテオグリカンなど、同様な成分も注目されていますが、いずれも体へ吸収されにくい成分のため、本当の価値を発揮できていないことも判りました。

コンドロイチン硫酸を
ナノ化させることで真価を。
そのために、
化学者が集結してくれた。

当時、低分子化させる研究から何かへ製品化する技術はどこにも存在せず、模範にできる論文も存在しませんでした。そこで、北海道立総合研究機構の工業試験場で、ナノ化技術を実現すべく取り組まれていた「マイクロ化学プロセス」を応用した研究開発プロジェクトをスタートさせました。

マイクロ化学プロセス処理装置の初号機

初めてできたナノ型コンドロイチンの試作品

2006年より研究開発プロジェクトを始動。世界で初めてコンドロイチンを体内に取り込める分子として、ナノ型コンドロイチン(コンドロイチン硫酸オリゴ糖)の工業生産に成功したのは2017年のことでした。

ナノ型コンドロイチンの生産開始式

北海道総合研究機構 松嶋氏による技術解説

11年の間に、北海道立総合研究機構と北海道大学、東京工業大学に加え、北海道内より産総研(国立研究法人産業技術総合研究所北海道センター)と公益財団法人 北海道科学技術総合振興センターや、国立のNEDO(国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)から様々な化学者が集い、産学連携による共同研究・開発支援をいただくまでに、研究開発プロジェクトは成熟していました。

札幌より、化学者とともに。

現在、「コンドロイチン硫酸オリゴ糖」をはじめとする、分子のナノ化を応用したサプリメントの開発、機能性研究の拠点として、札幌市でファインケミカル研究所という私たちのシンクタンクを運営しています。「コンドロイチン硫酸オリゴ糖」に関する研究論文はこれまでに6報、国際学会での発表が1件、特許出願は6件にも上っており、今後も続々と発表や出願が予定されています。

健康食品GMP管理がなされた製造施設

道内はもとより国内の研究機関と科学者のお力添えをいただきながら今も研究を継続させ、稚内から札幌へと拠点を移すことで、科学的成果も増えてきました。

遺伝子研究を主軸とした元文部科学省の研究コーディネーター、東京大学の大学院から科学研鑽を志し入所する者、道庁職員から元来の化学研究への道へと転換した博士号取得者、研究所の創設からエイの品質と製造データを見つめる者。サプリメントをお届けする相手を思い努力する若い力。キャリアも個性もバラバラですが、大きな科学者と小さな化学者にこだわりを持った研究員で運営しています。

私たちナノメディカは、始まったばかりのブランドですが、健康食品でありサプリメントである製品に対して向き合い、科学的根拠に基づいた製品づくりを実践してまいります。

NANOMEDICAナノメディカ
エグゼクティブ・フェロー宮本 宜之